大久野島のうさぎは幸せか

どうもこんにちは。

昨年(2019年)の10月末、twitter大久野島のうさぎについて長々とつぶやいたものをまとめておこうと思います。

 

国立環境研究所・侵入生物データベースより

アナウサギ / 国立環境研究所 侵入生物DB

環境省

生態系被害防止外来種リスト | 日本の外来種対策 | 外来生物法

リスト(pdf)
カイウサギは、総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)のうちの重点対策外来種。「生態系に係る潜在的な影響・被害が特に甚大である」「絶滅危惧種等の生息・生育に甚大な被害を及ぼす可能性が高い」とされています。

 


つぶやきの再掲は以上です。

つぶやき中にも出てくるワークショップ(4回)は1月までだったようで、その後シンポジウムが2月11日にあったようですね。

大久野島未来づくりシンポジウムの開催について
http://chushikoku.env.go.jp/pre_2020/post_110.html

どちらも参加していませんので具体的にどんな内容だったのかはわかりません。
ネット上でも「参加しました」みたいな情報はあまり見当たらず、見つけたのは以下の記事くらいでした。

広島観光コンベンションビューロー
大久野島未来づくりシンポジウム」にパネリストとして参加しました。
https://www.hiroshimacvb.jp/info/news/1537.html

ほかに、リンクをたどると削除されていたので載せられませんが、頭数のコントロールを考えているというような内容もあったことが垣間見られる個人blogの記事がありましたけど、他にあんまり見当たらないんだよなあ。

ところでワークショップが行われている頃に「ゴゴスマ」で大久野島のことが取り上げられていました。島内ではすでに餌の販売はしていない(が本土側のフェリーターミナルでは売っている)ことも紹介されてました。

そしてそのなかで、「島をウサギ島として存続させる方法を考えたい」という環境省の人のコメントが紹介されていたので、どうあれうさぎを観光資源として使い続けるということなのだろうなあ、という気がします。

 

利用するならしっかり管理しなきゃいけないだろうと思います。
極端にいえば全頭一斉捕獲&避妊去勢手術じゃないですか。
TNRですよ。
でも現実的にそれは非常に難しいでしょう。全頭処分も全頭里親募集も無理でしょう。

私はやはりツイッターでもつぶやいたように、どんな形であれ餌やりはしない、島内に「自然に」生えている植物だけで生きていく頭数のうさぎを、距離をとって観察する、というのが「日本の在来種ではないのに(ペットとしてではなく)日本の自然界に住み着いてしまったうさぎ」との(うさぎを観光資源として利用する前提での)最善の付き合い方ではなかろうかと思うのです。

それでも(野生化した外来種のうさぎと動物園のふれあいコーナーのうさぎの区別がつかない人たちは)食べ物をあげたくなるかもしれない。
なので、餌付け禁止だけじゃなくて、「大久野島はうさぎの楽園」とかいう宣伝をするのもやめたほうがいい。行きたくなって餌あげたくなっちゃうから。

 

そもそも楽園じゃないじゃないですか。

繰り返しますが、日本にいるカイウサギにとって「楽園」なのは人の飼育管理下にいることなんです。むしろ大久野島のうさぎたちは、「日本で」本来あるべき場所にいることのできないかわいそうなうさぎたちじゃないのかな、とも思う。

不幸なうさぎは1匹でも減ってほしい。

私はうさぎが大好きだけど、大久野島のうさぎのことを思うときには常にもやもやとした感情にならざるを得ないのです。

ではまた。